12/22/2013

偉大なる妻、2013

自分にとって、留学生活をより素晴らしいものにするためには、家族は欠かせない存在です。
家族は、支えてくれるだけでなく、刺激を与えてくれ、自分の世界を広げてくれます。

USでは、政治と宗教の話しはNGで、みんな家族の話しをします。
"How are you?"の次には、みんな”How is your family?”と尋ねます。

最近、いろいろな人から、自宅に招かれたり、食事に誘われたりしますが、必ず家族で呼ばれます。
自分の職場の友人だったり、子供のクラスメイトだったり、当たり前ですが、みんなアメリカ人です。
嬉しい事に、みんなうちの偉大なる妻の”偉大さ”が気に入ってくれて!?、また家族で呼んでくれます。
彼女が、”母親”として、”妻”として、”女性”として、確かに彼らに認められているのを感じます。

彼女はBaltimoreで陶芸を始めただけでなく、HoustonではHospice Volunteerを始めました。
一ヶ月間、HospiceでCourseを受講し、Certified VolunteerとしてのCarrierをStartさせました。
文化も言葉も違う人の”最期”に携わるという”Challenge”を、心から尊敬します。

男子が”事を成す”には伴侶の存在は不可欠だ、というのが持論です。
偉大なる彼女は、必ずや”迷えるMasa”を導いて”男子”にしてくれるでしょう!


12/14/2013

Portable CT!?

下の写真の機械、何だと思います??

実は先日、当直中に開心術後の患者さんが痙攣を起こしました。
脳梗塞が疑われ、Stroke Teamがやって来て、頭部CTを施行する事になりました。 
そこで登場したのが、下の写真のPortable Brain CTなのです!

患者さんは人工呼吸器が必要な状態で、CT室への搬送は大変です。
でもPortable MachineならICUのBed sideで施行可能なのです!
日本では看護師さん達と必死に患者さんを搬送していましたが、、、。

で、出来上がった画像は、十分読影し得るQualityでした。

充電中のPortable CT
USにはこんなに便利なものがあるのねえ。

12/11/2013

Research papers in CV surgical Journals

MasaのJHHでのResearch Papersが、心臓外科のTop Journalsに掲載されました!

今まで、思わず目を疑いたくなるような、全く訳わからんちんのコメントをするSurgical ReviewerにRejectされてきましたが、ようやっと認められました。
麻酔医学や集中治療医学の分野の雑誌のReviewerのコメントと比較すると、Academic ResearchのBackgroundを持たない外科医のコメントの稚拙さは、一目瞭然です。

改めて、”外科医(Surgeon)”である前に”科学者(Scientist)”たれ!という恩師の言葉を自分に言い聞かせたMasaでした。


こちらは"The Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery" に掲載された渾身の1編
そしてこちらは"The Annals of Thoracic Surgery"に掲載された苦労の1編

Finally, my research papers have been published in top cardiovascular surgical journals! We had attempted to submit papers to these CV surgical journals several times before. However, we were rejected by the surgical reviewers with scientifically poor comments. Most of our research papers were published in the journals in the field of Anesthesiology and Critical Care Medicine. Surprisingly, the comments the surgical reviewers made were really nonsensical from the point of view of academic research. I'd love to be a knowledgeable surgeon with a great scientific mind!


12/05/2013

Chief Resident達の就職活動

THIには4人のChief Residentがいます。
彼らは3年間のCardioThoracic Surgical Trainingを修了し、来年7月からはAttending SurgeonとしてPracticeを始めるわけです。

数ヶ月前から始まった彼らの就職活動も、12月に入り、いよいよ佳境を迎えています。
Trainingを終えた彼らが、何を重要視し、どのようなCarrier Planを描いているのか?

確かなのは、良くも悪くも、あくまでも彼らは、"個人"である、ということです。
誰かに自分の将来を委ねることも、左右されることもなく、自分の責任で、将来を"選択"し、そして"実現"していきます。

Masaの将来のために力を尽くしてくれた彼らの成功を、心より祈ります。



11/29/2013

Thanks giving & Holiday 2013

11月末のThanksgiving Dayを迎えると、USはもう年末気分です。
今年は、THIのChief Residentで、恩人であるDr. Rodriguezの家にお邪魔しました。
彼の作った、"Dirty Martini"なるお酒を飲んで、撃沈し、Sofaで2時間も寝てしまいました、、、。
とにかく、滅多に飲まないお酒を飲みたくなる程、楽しい時間だったということです!

今年も$30で6-inchのもみの木のChristmas Treeを購入
Houstonなので暖炉はありませんが、Christmas気分を盛り上げてくれます


11/16/2013

HoustonとBaltimore

東海岸の、比較的こぢんまりしたBaltimoreで3年間過ごしました。
で、南部の全米第4の大都市、Houstonに引越してきて、4ヶ月が経ちました。
HoustonとBaltimore、どう違うでしょうか?

人種:Baltimoreはご存じの通りAfrican Americanが多かったですが、HoustonはやっぱりHispanic系が多く、ほとんどの公共施設で、スペイン語のアナウンスが流れてますし、子供達はElementary Schoolで、スペイン語の授業があります!患者さんでも、スペイン語しか話せないおじいちゃんとか、結構います。

英語:南部訛りとか、Texas訛りとかいいますが、そんなものが俺に分かるか!

食:美味しいSteak & Mexican Restaurantがいっぱいあります!残念ながら、和食とラーメンはBaltimoreの方が良かったなあ、、、。ああ、Ren's Ramen食べたい!でも、Guacamoleも大好き!! 

気候:Houstonの夏は、気温だけ見るとBaltimoreとそんなに変わりはありませんが、その湿度の高さと期間の長さにおいて、全く違います!ついこの間まで息子はPoolで泳いでましたから!でもHoustonの冬はとっても温暖で、コートなんて必要ないらしく、DepressiveなBaltimoreの冬より、こっちの方がいいなあ。

環境:坂がない!病院の周りが危険じゃない!何でも近くにあって便利!そして、何でもかんでもでかい!!

NFL:Baltimoreは娯楽が少ないせいか、Ravens熱が半端じゃありませんでした。毎週金曜日は"Purple Friday"といって、学校でも職場でも、みんなRavensのTeam ColorであるPurpleの服を着て、日曜日の勝利を願っていました。HoustonでもTexansは人気ですが、あのBaltimoreの熱気が懐かしい、、、。

ということで、一つの都市に住んで、"USってこうだよね"、というにはUSは広すぎるし、各州各都市で人も文化も全然違う、と誰かがいっていましたが、それ本当!
たった数ヶ月ですが、それを肌で感じています。
よく考えると、日本だって北と南、東と西で全然違うもんね。

ああ、なんか西海岸とかにも住んでみたいなあ、、、。
とにかく、Texasにどっぷり浸かって、Cowboy HatとWestern Bootsが似合う、和製”Texan”になるべ!






11/13/2013

TAVI,,,

最近流行の、TAVI: Trans-catheter Aortic Valve Implantationのお手伝いをすることがあります。

Hybrid手術室で”最先端治療"の雰囲気を存分に堪能できます!
しかし困ったことに、何にも面白くありません、、、。
合併症やトラブルもいっぱいです、、、。

とはいっても、高齢の再心臓手術症例などに対する重要な治療戦略の1つとして、日本でも今後益々注目されることになるでしょう、、、

うーん、困った困った!

おいおい、何人いるんだよ!?
って、循環器内科医4人、心臓外科医2人、麻酔科2人、看護師4人、人工心肺技師2人、その他4人!!

11/09/2013

心移植&補助人工心臓フェロー @ THI

2014年7月から、念願の、心移植&補助人工心臓フェロー(Transplant & Mechanical Circulatory Support Surgical Fellow)として、THIで2年間研修できることになりました!!

心移植、補助人工心臓といった重症心不全に対する外科治療の分野は、日本でも今後が期待されている分野であるにも関わらず、まだまだ発展途上の段階です。

日本では、2012年、心移植手術が26件行われました。
そして、2010〜2012年の2年間で、埋め込み型補助人工心臓手術が26件行われました。
ここTHIでは、年間で、心移植手術が50例、埋め込み型補助人工心臓手術が100例以上!

自分はこの分野に興味を持ち、Transplant FellowになるためにUSに来た!と言っても過言ではありません。

この幸運をSupportしてくれた家族と THI Chief ResidentのDr. Rodriguez、そして恩師の尾本正先生に心から感謝です!特にDr. RodriguezらChief Resident達が、Program Directorに強力にMasaをRecommendしてくれた恩は、一生忘れません!!

”運の良さ”と”諦めの悪さ”だけでここまで来ましたが、これからも謙虚に”男の子”らしく頑張ります!


日本でも認められた補助人工心臓Heart Mate-II
カッコいいでしょ!?

11/04/2013

State park of Texas

秋晴れの日曜日、Texas州立公園の1つ、Brazos Bend State Parkに行ってきました!
みんなTexasというと、サボテンなんかを想像するようですが、、、。

妻の偉大なる後ろ姿の横に
”Caution-Alligators”の看板が見えるでしょうか??
そうなんです!
ワニなんです!!
妻の偉大なる歩みの遙か後方で
蟻の巣と戯れる、相変わらずの我が子達
そして、前方を悠々と横切る、ワニ!!!

Trick or Treat 2013

USに来て4度目のHalloween。
だんだんエスカレートしてきましたなあ、、、。

3人そろって本気のVampire!
そして本気の近所のお宅!!


10/29/2013

Houston Half Marathon 2013

先週末は、Houston Half Marathonに出場しました。
半年ぶりのRunning Event、あいにくの小雨でしたが、やっぱり楽しいなあ!
しかし、来年1月のHouston Marathonにむけて、もっと練習せないかんなあ、、、。

夏のHoustonは、日中はとても走れたものではありませんでした、、、。
これからは、Runnerにとって、本当に良い季節。
ちなみに、もうすぐ11月ですが、まだまだT-shirtです!!


10/16/2013

緊急手術

今までは、On-Callの夜に、のんびりBlogを更新していたのですが、どういうわけか、ここ最近のOn-Callは、急患、急変、緊急手術で忙しく、更新が滞っていました。

心臓血管外科で緊急手術といえば、急性大動脈解離。
しかし、THIでも急性大動脈解離の緊急手術は、それほど多くありません。
JHHでは、ほとんどお目にかかりませんでした。
静岡病院で研修をしていたときには、週に1-2例は解離の緊急手術があったのに、、、。

USと日本の緊急医療体制の違いなのか??

とにかく、最近ではみんなから”呼ぶ男”扱いされて、今日のOn-Callでもしっかり緊急CABGを呼び込んでしまったMasaでした!





9/29/2013

Ravens vs. Texans 2013

9月22日、Baltimore M&T stadiumでBaltimore Ravens vs. Houston Texansの試合が行われました。

3年間を共にした!?Baltimore Ravensと、地元Houston Texansの因縁の対決、、、。
息子と二人でRavens Jerseyを着てTVの前で昼間っからPizza食べながら応援!
(妻と娘は一応Ravens T-shirtを着て、別室で半沢直樹の最終回で大興奮)
結果は、30-9でRavensの圧勝!!

うーん、土肥ちゃん、しびれたぜ!!

Punt Return touch downを決めた#17 Doss
その後ろには、昨シーズンで引退し、この日はRing of Honorの表彰式だった、#52 Ray Lewis
昨年までRay Lewisと共にDefenseの要だった#20 Ed Reed
今年からHouston Texansに移り、この日が今シーズン初先発

ちょっと自慢

JHHでの3年間の”証”が突然届きました!
こんな証書が貰えるとは思ってもおらず、思わず目頭が熱くなりました、、、。

臨床から離れてしまうことを、恐怖にさえ感じて始めた研究留学。
今となっては、毎日研究のことだけを考えていられる後任のDr. Horiが、羨ましくさえ思えます。

ホントこんなの貰っちゃって、額に入れて飾っちゃうよ!?


The Johns Hopkins University School of Medicine
The certification upon completion of research fellowship in Cardiac Surgery

I've got the certification from JHH upon completion of research fellowship! 

At the beginning of my research carrier, I was really concerned and afraid that I could not do surgical training for a while. However, it was not a big deal. Now, I'm jealous of Dr. Hori, who took over my research job at JHH, as he can dedicate to research work every day. 

I displayed this certification with a picture of Dr. Hogue.

9/22/2013

Journal Club

先日、Texas Medical Center (TMC) Thoracic and Cardiovascular Journal Clubに参加しました。
Johns HopkinsでもJournal Clubに参加していましたが、TMCはちょっと”ひと味”違いました。

6:30pm、Texas Medical Center内の会場に着くと、Table Settingされた席が、、、。
なんと、TMC Journal Clubは、Dinnerを堪能しながら 、Wineを飲みながらのGorgeous & Deliciousな、”ひと味”違う抄読会なのです!

ちなみに心臓麻酔科のJournal Clubは、Professorのお家で、Buffet-Style Dinner Partyでした。
なんかいいよね、こういうの!


Journal Club会場
Journal ClubのDinner Menuでございます。
この日はEntreeにFilet Mignonを注文させて頂きました!

We had a Thoracic and Cardiovascular Journal Club. The Journal Club was held at gorgeous and delicious restaurant in the Texas Medical Center in the evening. I ordered filet mignon for entree and it was very good! I cannot wait for the next Journal Club in October.   



9/14/2013

大動脈外科医

THIには、世界的に有名な大動脈外科医のDr. Coselliがいます。

初めて見た彼の手術は、Redo Aortic Root Replacement, (s/p AVR, Ascending Ao Replacement)でした。
感想は一言。
”こりゃ、次元が違うな、、、”

Thoraco-Abdominal Aneurysm Repairは彼の十八番です。
この手術、日本の一般的な施設では、おそらく年間10例程度。
最も多いとされている施設で、年間50例程度。
THIでは、、、週に5例以上!
実に年間200例以上のThoraco-Abdominal Aneurysm Repairが行われているのです。

先日、そんなDr. CoselliのCABGを見る機会がありました。
大動脈外科医は冠動脈手術も上手!と勝手に思い込んでいました、、、。

日本人で彼の冠動脈吻合を見た事がある人は、そうそういないでしょう。
とにかく、THIに来て良かった!


胸腹部大動脈置換術 with Coselli Graft

Dr. Coselli is one of the the most famous aortic surgeons in the whole world. I can watch his aortic surgery at THI daily. When I watched his operation for the first time, I felt that his operation was beyond my expectation and his work belongs to a different sphere. 

He is very famous for the operation of  "Thoraco-Abdominal Aneurysm Repair". Most of surgeon in Japan would practice this operation less than 10 cases per year. He operates this procedure at least 5 cases per week!  




9/08/2013

San Antonio観光

先週末はOn-Callもなく、月曜日がLabor Dayでお休みの3連休という事で、Houstonから車で3時間、San Antonioに行ってきました!
San Antonioといえば、Rever WalkとSea World!

”San Antonioのいい女”風なうちの奥様
River Walkは絵になりますなあ


San Antonio Sea World
Killer Whaleでか!


8/30/2013

再手術

これだけ大きな施設だと、1日1例は再手術です。
再手術は、胸骨と心臓が癒着している事が多く、胸骨切開は慎重を要します。
日本では、前回手術の胸骨ワイヤーを引き上げて、心臓と胸骨の間にスペースを作って、再切開用の扇型鋸を使って、時間をかけて少しずつ胸骨を切開していくのが常套です。
Johns Hopkinsでも同様にしていました。

Texas Heart Insituteでは、、、???

ある日、再手術の症例を割り当てられました。
日本でしていた通り、胸骨ワイヤーを引き上げられるように剥離し、Attending Surgeonが来るのを待っていました。
ふと手術機械台に目をやると、扇型鋸が見当たりません、、、。
そこにAttending Surgeonがやって来ました。
彼は、おもむろにワイヤーを全部引き抜き、そして、、、!?
何と、通常の胸骨鋸でいきなり下から上に胸骨切開したのです!!

運良く?心臓も損傷せずに、胸骨は切開されました。
手術は何事もなく終了。
機械出しの看護師さんに、「彼は再手術でも、いつもああやって胸骨切開するの?」と聞くと、「何言ってるの?みんなそうよ!」だって!!!

その後、何例も再手術を見ていますが、今のところ大事は起こっていません。
どのAttending Surgeonに理由を聞いても、「何かあっても、Repairできるから」だって、、、。

自分で再手術するときに、通常の胸骨鋸で切開しようとはとても思いませんが、それもOK!という、とても勇気づけられる事実を学びました。




8/25/2013

Galveston Beachで思った事

今週末はHousonから1時間のところにある、GalvestonのBeachに行ってきました。
とても”美しい”とは言えない海でしたが、週末でもゴミゴミしていなくて、”まったり”と楽しむことが出来ました。

大した渋滞もなく、市内から1時間程度で来られて、車も海沿いに無料で路駐。
ゴミもない、広々としたBeachで、周りもほとんど気にならない。

家族との週末の遠足が、全くストレスに感じません!
それどころか、楽しみでしょうがない!!

俺、東京に帰れる??





We went to Galveston Beach this weekend. 

It took an hour from Houston without heavy traffic, and we could park along the beach for free. Although the water was not actually blue, the brach was clean, peaceful and spacious, and not crowded  even on the weekend. 

Contrary to this lovely Galveston Beach, the beach near Tokyo was always packed with people and vendors, dirty, noisy, and unrelaxing. Getting to this unpleasant beach was nerve wrecking because it's bumper to bumper all the way to the beach. I was always exhausted after all every weekend. 

Am I able to go back to Japan??



8/20/2013

光合成 @ Houston

海城中学高校の友人のRiichiくんが、国際光合成学会?の後にHoustonに遊びに来てくれました!

彼は植物学者で、植物の”光合成”を研究しています。
”光合成”の研究でAustraliaに3年以上留学し、現在は国立大学で"光合成"の研究を続けています。
"光合成"ってそんなに面白いの??

海城高校の理系クラスは、5クラスで250人程度。
同級生は皆とても優秀で、早・慶・東大といった一流大学に進学しました。
しかし、現在も、学問を”生業”としている人は、数えるほどしかいません。
それが意味するところを考えると、本当に”光合成”研究者である彼を尊敬します、、、。

日本でも、研究者が十分な評価と尊敬を得て、安心して研究できる日が来ることを願って止みません。

とにかく、久しぶりのRiichiくんとの”光合成”は、とても楽しいかったです!


8/14/2013

胸腔ドレーン

今まで、何十本という胸腔ドレーンを患者さんに挿入してきました。
しかし、こんなに慎重に行ったのは、医者1年目で、上級医に見守られながら、初めてICUで挿入した時以来でした、、、。

自分がAssistantとして開閉胸をした患者さんでした。
手術後のレントゲンで気胸が発見されました。
患者さんを見て、胸腔ドレーンを挿入した方がいいなあ、と思いました。
さあ、ここからが大変!

まずAttendingに報告。
”Masa、ドレーン挿入できる?”
”はい。”
”じゃあ、お願いね。”

そこに別の若手Attendingがたまたま通りかかる。
"Masa、一人で大丈夫?"
”じゃあ、一応、Chief Residentと一緒にします。
”助けが必要だったら、いつでも連絡してね!”

ということで、Chief Residentに連絡。
"すぐ行くから始めてて!"

てなわけで、ICUの看護師さん達と胸腔ドレーン挿入の準備を開始。
”Masa、手伝うから大丈夫だよ!”
"Masa、今、人集めるからね!"

何だかんだで、胸腔ドレーン挿入ごとき?に5人以上の看護師が集合。
無事に胸腔ドレーンを挿入した時には、歓声と拍手が起こりそうな勢いでした。

で、挿入後のレントゲンを確認して、Attendingに報告。
たまたま通りかかった若手Attendingにも一応報告。
結局忙しくて来られなかった、Chief Residentにも一応報告。
皆一様に、"Masa、GOOD JOB!!"
その後、家族にお話をして同意書にSignをもらって一件落着。


言われた事を、確実に安全にこなして、周囲の信頼を得ていくのが大切なのは、日本でもアメリカでも同じ。
と、口で言うのは簡単だけど、ああ、うまくいって良かったよお!


最近は、こんなSimulatorがあるのね!?
ああ、塩さんに怯えながら、ICUで処置したのが懐かしいなあ、、、。


I inserted the chest drain tube at ICU. I've inserted the chest tube many times in Japan. However, I've never been so nervous before. 

After I discovered the pneumothorax, first of all, I had to inform it to the attending surgeon. 
"Masa, Can you insert the chest tube confidently?"
"Yes, Sir."
"OK."

Another young attending surgeon was there by chance. 
"Masa, just let me know if you need any help!"

I just let the chief resident know that I'm going to insert the chest tube.
"Masa, go ahead. I'm going to come soon!"

I started preparation with ICU nurses.
"Masa, you'll do just fine!"

More than five ICU nurses watched me attentively during procedure. 
I could almost hear the cheer when I finally inserted the chest tube. 

Anyway, everybody said "Masa, GOOD JOB!!" 

It's really important for the physician to complete the task safely and surely, and it can lead to have other's trust either in Japan or US. I knew it, but it's tough. Hew,,,. 


8/10/2013

2013 NFLシーズン到来!

いよいよNFLのPre-season gameが始まり、NFLのシーズンがやってきました!
9月5日、Baltimore Ravens vs Denver Broncosの一戦で2013 Seasonが開幕です!!

さあ、ここで一つ問題が、、、。
HoustonにはTexansという地元の人気チームがあります。
そして、Houstonでは、Texansの試合が毎週放送されます。
しかし、Baltimore Ravensの試合は、ほとんどTVで放送されません!!
もちろん、Providerと別途契約すれば見られますが、そんな事はもちろん妻には言い出せません、、、。

ということで、HoustonでNFL 2013 Seasonを楽しむためには、、、
1.節操もなく今年からHouston Texans Fanになってしまい、Baltimore Ravensのことは、きれいさっぱり忘れて、毎週放送されるTexansの試合を見て、NFL 2013 SeasonをEnjoyしてしまう!
2.たとえ限られた試合しか見られなくても、昨シーズン、挫けそうだったMasaに、夢と希望を与えてくれた、Baltimore Ravensを、Houstonでも応援し続ける!!

そして、たどり着いた結論は、、、
Houstonでも、#52 Ravens Jerseyを着て、Baltimore Ravensを応援する!!!

まあ、ほとんどの人にとってはどうでもいい話でした!?


9/22/2013
Baltimore Ravens vs Houston Texans @ Baltimore

NFL pre-season game has started, and Baltimore Ravens will open 2013 regular season against Denver Broncos on Sep 5th. I cannot wait!

But, here is the thing,,,. In Houston, I won't be able to watch the Ravens' games, but mostly Texans. In order to enjoy NFL 2013 season, I think there are two options. 
1. Forget Ravens, become a Texans fan, and watch and enjoy Texans game every Sunday.
2. Never forget anything the Ravens did for me during the last three years! Still be a Ravens fan in Houston! Even though I can watch a few Ravens games!

I decided to wear #52 Ravens jersey at Houston! I know it doesn't a matter to you, but I want to announce it.  





8/04/2013

NASA Space Center

Houstonといえば、NASA Space Center!
ということで、家族が揃ってからの、Houstonでの初の週末は、NASAへ!
なんだかんだ、1日遊べて、NASA、すげー楽しい!!


USAの”英知の結晶”を目の前に、全員お腹がすいてソワソワするという、、、。
なぜかお土産は、宇宙服を着たテディーベア!?
帰りの車中で、宇宙と交信していました。



お約束の”宇宙食”

7/29/2013

Welcome back to Houston!

やっと妻と子供達が、日本からHoustonに帰ってきました!

この1ヶ月、友達も居ないHoustonで、一人で寂しかったよお!!
親友である息子のSanくんと、その友達で娘のSaiちゃん、そして愛する妻が帰ってきてくれて、これで何とかバカ暑いHoustonでも頑張れそうです!
(どういうわけか、娘にとってはパパは、まだ刺身の付け合わせ程度の存在のようです、、、)

Baltimoreに居たときよりもちょっと忙しくて、相変わらずちょっと貧乏ですが、Houston Summerを家族でEnjoyするぞ!

ということで、いつまで経っても、一人を楽しめないMasaでした。



3年ぶりの日本を満喫して帰ってきました!
日本を離れたときは3歳だった2人が、今は6歳。
何か感慨深いですなあ、、、。

My wife and children finally came back from Japan to Houston! 
I'm a little busier in Houston than in Baltimore, and we are still as poor as in Baltimore, but we can enjoy Houston summer!!



7/25/2013

はじめてのOn-Call

今週、はじめてのOn-Call (当直) をしました。
まだ病院の電子カルテにも不慣れなのに、大丈夫なの?と不安でしたが、、、。

基本的には病院に泊まって、何かあるとPager (ポケベル) が鳴ります。
電話でのやり取りだけで済ますには、USの臨床現場での、知識も経験も英語力も足らず、結局3回に1回は、ベットから起きて足を運ぶ羽目に、、、。
ともあれ、急患や急変も無く、何とか無事に、初On-Callを乗りきる事が出来ました。

次の朝、ORのResident/Fellow Assignment Sheetを確認すると、Masaの名前がありません、、、。
そうなんです!Post-Call (当直の次の日) はお休みなのです!!
ホントに帰っていいの???

ということで、日頃忙しくて見られない、Dr. Coselliの大血管手術や、面白そうな手術症例をのんびり見学。
でもって、昼過ぎにお家に帰って、韓国系食料品マーケットへお米と味噌を買いに。
夕方は、Running & Gym Workout

俺、長生きしちゃうよ!?


まったく、よく鳴るPagerだ!

This week, I was an "on-call" for the first time in the US. During the night, I was woken many times by my pager , and a third of these messages I had to personally attend to at ICU and other wards because of my lack of clinical experiences, knowledges and English communication skills. As for clinical English conversation, it is still tough for me. But I was
able to complete my " first on-call assignment" without any problems. Whew,,,.
Next morning, I could not find my name on residents/fellows assignment sheet. Yes! I'm a day off as "post-call"! So I enjoyed watching interesting operations as observer. I also enjoyed shopping at Korean market and gym workout! 

Mmmm, it's going to be awesome!


 

7/21/2013

Lab Home Party

Texas Children Hospital Cardiac AnesthesiologyのDr. BradyのLab Partyに招待してもらいました。

Dr. Bradyは、Johns HopkinsでのBossであったDr. Hogueと共に、今のResearchのFoundationを築いた人で、3年前にJohns Hopkins HospitalからTexas Children Hospitalに移り、現在はClinical & Animal Lab Researchを精力的に行っています。

今回はResearch Stuffとその家族が30人程集まり、素晴らしいPool付きの豪邸でBBQ Partyを楽しみました。

Medical StudentやDoctor、そしてその家族と色々な話ができて、とても楽しい時間でした。
そのなかに、以前Johns Hopkins Cardiac SurgeryのLabで会ったことがあるMedical Studentがいました。

”久しぶりMasa!何してるの?”
"7月からTHIでCardiovascular Surgical Fellowしてるんだ"
"そうなんだ。僕のおじいちゃんが、昔THIでSurgeonだったんだ”
”、、、。君のLast Nameなんだっけ?”

聞いてビックリ!
彼のおじいちゃんとは、THI:Texas Heart Instituteの創設者であり、その名を知らない心臓外科医はいない、Dr. Denton Cooleyだったのです!!

いつまで経っても、外国人の名前を覚えるのが苦手なMasaでした、、、。

お家も素敵でしたが、Famillyもとっても素敵でした。

I was invited to Dr. Brady's Lab home party this weekend. Dr. Brady is a colleague of Dr. Hogue, who is my research mentor in Johns Hopkins, and he established a foundation for our research with Dr. Hogue. He moved from Johns Hopkins to Texas Children Hospital 3 years ago, and I've seen him several times before. 

Many research colleagues, including medical students and doctors, were invited and they took their family as well. I really enjoyed the party with them, and I met a medical student, who worked at Johns Hopkins for summer student program a couple years ago. 

"Hey, Masa! What are you doing??"
"I'm doing Cardiovascular Surgical Fellow at THI starting this month."
"My grandfather used to work at THI as a surgeon."
 ",,,. What is your last name??"

OMG! His grandfather is Dr. Denton Cooley, who is the founder of THI and considered to be the most famous cardiac surgeon in the whole world! 

I'm still not good at remembering foreigner's names,,,. 



7/20/2013

THIの一週間

Texas Heart Institute:THIでORに出入りするようになって、2週間が経ちました。
来週あたりからOn-Callも始まりそうです、、、。

THIでは、前日に翌日の手術予定症例が各Resident/Fellowに割り当てられます。
10部屋のCardiac ORと、2部屋のHybdrid ORで、毎日10−20例の心臓血管手術が行われています。
今週から、幸運にも開心術の第1助手も当ててもらえるようになりました!
(患者の右側は、まだまだ"Far side"ですが、、、)

THIでの一週間は、

Mon:late start dayで8:00に患者が入室
(ということで、6:00〜Fredaの早朝英会話レッスン
Tue:通常通り7:00入室
Wed:6:00〜Cardiac Surgery Educational Lecture
(text bookは"Cardiac Surgery" by Kirklin 4th edition)
Thu:7:00〜M&M (morbidity and mortality) conference 
Fri:通常通り7:00入室
Sat/Sun:On-call以外はお休み!

術後管理は麻酔科医と循環器内科医がメインで行います。
基本的には手術室でのHands-on trainingに集中できる、という外科医にとっては幸せな環境です。
On-callはResidentとFellowが組んで、4−5日に一回の割合で回ってきます。
(当然、当直手当は付きませんし、外勤もありません、、、

とにかく、手術中のSurgeonとのCommunicationも含めて、まだまだ不安がいっぱい、、、。
が、泣き言言っていても誰も助けてくれないので、一生懸命やるしかない!!



I've been at THI for 2 weeks right now. Elective cases are distributed a night before surgery to residents and fellows. Fortunately, a few open heart surgical cases have been distributed to me this week. Unfortunately, I will be involved in an on-call schedule starting next week. On-call is likely to come every 4-5 days.

In ICU, Anesthesiologists and Cardiologists are taking care of postoperative patient mainly. So basically, residents and fellows can concentrate on surgical hand-on training in OR. 

Anyway, I still am anxious about my English communication, especially with surgeons 
during operations. Although nobody can help me in OR, I'll do my best, and try to have fun!!



7/14/2013

J-1 visaについて

今回はUS visaについて。

自分は2010年に研究留学のために、2年間有効のJ-1 visaを取得しUSに入国しました。
その後、研究の1年間の延長を決め、2012年にCanadaでJ-1 visaを更新しました。
そして今回は、臨床留学のために、日本で再度、J-1 visaを取得しました。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、J-1 visaには2種類在ります。
正式名称はよく分かりませんが、J-1 researchとJ-1 clinical visaです。
USで臨床を行うためには、J-1 clinical visaが必要となります。
という事で、研究留学後に臨床留学をする場合はJ-1のcategory changeが必要になります。
調べるまでは、J-1のcategory changeは難しいと思っていましたが、実際には問題在りませんでした。

詳細は自分が参考にした以下のBlogをご覧下さい。
http://whistleinhouston.blogspot.com/2012/04/j-1-clinical-visa.html?m=0

違ったのは、自分の場合、日本への帰国が確認されるまで、ECFMGからDS-2019が発行されませんでした。
なので、日本到着後にPassportのstump pageを送り、DS-2019を日本に送ってもらいました。

また、自分の理解している限り、J-1 visaはcategoryに関わらず、合計7年までです。
自分場合、既に3年間”J-1 research”だったので、”J-1 clinical”は最長で4年までですかね。
それと、J-1 clinicalはprogramの年数に関わらず、1年毎に更新が必要です。
さらに、いわゆる、”2-year rule”が適応となります。

”USで研究し、その後臨床したい!”と思っている、やる気のある心臓外科医の参考になれば幸いです。

ああ、めんどくせえぜ!



7/08/2013

Johns Hopkins Hospitalの思い出〜二人のGreat Mentors


Dr. Duke Cameron
Chief Professor of Cardiac Surgery
こんな心臓外科医になりたい、と心底思える人でした。
”Patient first” と口にする外科医は大勢いますが、
それがどういうことなのか、を彼を通して知ることができました。

Dr. Charles Hogue
Professor of Cardiac Anesthesiology
ResearchのBossで、ほとんど毎日顔を合わせていましたが、
3年間で怒られた事は一度もありませんでした、、、。
常に前向きに議論する”教育者”でした。
自分もいつかそう在りたい、、、。

My Desk @ JHH Carnegie #288B
ああ、素晴らしい3年間をありがとう!!