1/24/2015

Houston Marathon 2015

1月18日 快晴
7:00 am Hoouston Marathon Start

Start-5 mile
朝日が昇る中、HoustonのDowntownを背に、気持ちが高揚し、なぜか涙ぐむ。

5-10 mile
道幅も広く、Runner同志でぶつかることもなく、沿道の応援を楽しみながら、後半に備えてのんびり。

10-15 mile
Half MarathonのRunnerと別れ、普段走っているRunning Courseを経由して、いよいよ後半戦へ。

15-20 mile
長い!Full Marathonとは何と長いんだ!!足を前に出すのがどんどん辛くなる!!

20-26.2 mile
もう走れない!
走っては歩き、また走る、、、。
挫けそうになって、ゴールで待つ子供達と偉大なる妻に電話。
ああ、分かってはいたが、練習不足での無謀なる挑戦、、、。
来年はもっと練習してから参加しよう、、、。

Goal
ああ、沿道の皆さん、愛する家族、そしてHoustonよ、ありがとう!
来年、もっと練習して、戻ってくるからね!!
でも、今は、立っているのも辛い、、、。

”そんなに辛いのに、どうしてFull Marathonなんか走るの?”
その答えは、Full Marathonを走ったことのある人にしかわからないでしょう。
”まだ準備不足だからFullじゃなくてHalf”と言っていては、Full Marathonは走れん!
それにしても今回は明らかに練習不足、、、。
それでも、一丁前に、存分に達成感に浸れてしまうMasaなのでした!

10-15mile付近で、まだ笑う余裕のあるころのMasa
来年こそは4時間切るぞ!

1/23/2015

Bridge to LVAD

補助人工心臓(LVAD)は、末期重症心不全の患者を対象とした外科治療です。
必然的に、患者がCardiogenic Shockの状態で搬送されてくるのも多々あります。
ここ2ヶ月、そういった、いわゆるINTERMACS Profile 0-1の症例が続きました。
その場合、PermanentのLVADを植え込む前に、TemporaryのMechanical Circulatory Support:MCSのBridgeが必要となることがほとんどです。

Temporary MCSには、IABP、ECMO、Impella、Tandem Heart、CentriMagなどがありますが、どのDeviceを、どのように使って、どのタイミングでうまくLVADにもっていき、患者を元気にするか、その治療戦略が本当に難しい!
しかし、LVAD治療において、これらTemporary MCSの果たす役割は本当に大きく、Cardiogenic Shockで意識の無かった患者が、Temporary MCS BridgeでうまくLVADまでもっていけて、その後、元気に退院することも稀ではありませんし、重症のLVAD術後をTemporary MCSで凌げることも多々あります。

ふと気になって、日本で使えるTemporary MCSを調べると、どうもIABPとECMOしか使えそうに無い、、、。
心移植認定も無い施設で、使えるTemporary MCSも限られていて、どうやって日本でLVAD治療しているんだろう??

経皮的に植込める、Impella 5.0

1/09/2015

Surgical Loupe

”Surgical Loupes"と"Head Light"は心臓手術に欠かせません!
そして、この2つのアイテムは、心臓外科医を”カッコよく”見せるのにも欠かせません!!

MasaのSurgical Loupesは、Surgical Acuity社の2.5倍と4.3倍です
普段は低倍率を、そしてCABGでは高倍率を使っています。

日本で、"Surgical Loupes"といえば、3~4倍以上の高倍率Loupesのことでした。
ある日本の有名心臓外科医が、"心臓外科医はこのルーペの長さを競ってるんだよなあ (高倍率の方が長い) "と言っていたのを覚えています。
(実際には誰も競ってませんが、、、)
ところがUSでは、みんなそろって、Design for Vision社の低倍率 (2.5倍) ばっかり
On/Off Pump CABGの影響なのでしょうか!?
JHHでもTHIでも、SurgeonもResidentもFellowも、みんな同じ!!

というわけで、MasaのSurgical Loupesは、何だかちょっと浮いています!?
それでも、自分のSurgical Loupesが、とっても気に入っています。
それは、研究留学で臨床を離れていた3年間、USで手術できる日がくることを信じて、このSurgical Loupesで、こっそりティッシュを縫合していた日々のせいでしょうか!?

昨日は、このSurgical Loupesで、Heart Transplantを執刀、、、。
ティッシュじゃなく、心臓を縫合できる喜びを、いつまでも忘れないようにしようっと!!