1/23/2015

Bridge to LVAD

補助人工心臓(LVAD)は、末期重症心不全の患者を対象とした外科治療です。
必然的に、患者がCardiogenic Shockの状態で搬送されてくるのも多々あります。
ここ2ヶ月、そういった、いわゆるINTERMACS Profile 0-1の症例が続きました。
その場合、PermanentのLVADを植え込む前に、TemporaryのMechanical Circulatory Support:MCSのBridgeが必要となることがほとんどです。

Temporary MCSには、IABP、ECMO、Impella、Tandem Heart、CentriMagなどがありますが、どのDeviceを、どのように使って、どのタイミングでうまくLVADにもっていき、患者を元気にするか、その治療戦略が本当に難しい!
しかし、LVAD治療において、これらTemporary MCSの果たす役割は本当に大きく、Cardiogenic Shockで意識の無かった患者が、Temporary MCS BridgeでうまくLVADまでもっていけて、その後、元気に退院することも稀ではありませんし、重症のLVAD術後をTemporary MCSで凌げることも多々あります。

ふと気になって、日本で使えるTemporary MCSを調べると、どうもIABPとECMOしか使えそうに無い、、、。
心移植認定も無い施設で、使えるTemporary MCSも限られていて、どうやって日本でLVAD治療しているんだろう??

経皮的に植込める、Impella 5.0