5年前にヨーロッパ心臓外科学会でこの方法を初めて見たときは、会場が何ともいえない異様な雰囲気になったのを覚えています。
心臓外科の分野では、大動脈瘤に対するステントグラフト治療などの低侵襲手術が大きなTrendになっています。今回のTAVIもその一端を期待される治療方法です。
でも私は、”ガーと切って、心臓ドクドク、んでもってドリャー!”っていうのが好きで心臓外科の医局のドアを叩きました。一般外科研修でも、腹腔鏡手術の上達しないことと言ったら、滅多に開腹しないことで有名な石田先生が見かねて、「開けるか?」と言うほどでした。
USの多くの施設では、循環器内科のinterventionistが主導し、心臓外科医がsupportするという体制でこの手術が行われているようです。このような低侵襲手術の登場で、外科医に求められるものが、今後変化していくことになるでしょう。
でも私は、自分の”ゾクゾク”体験にしか、一生懸命になれない性格なんです。
せめて、”シューと切って、心臓ドクドク、んでもってスーッ〜”くらいでお願いします!
何言ってんのかわかんない!!