今回のSTS meetingで興味深かったものの一つが、STS (Society of Thoracic Surgeons) and SCA (Society of Cardiovascular Anesthesiologists) Blood Conservation Guidelineでした。
心臓手術において、赤血球輸血が有害事象の原因となる、というEvidenceに基づき、どのように赤血球輸血を回避するべきかを示したGuidelineです。
自分が日本で行なっていた医療行為や患者さん家族に話していた内容が、如何にExperience Based Medicineであったかを痛感させられました。
そしてこういったEvidence Based Medicineを強力に推進することができるSTSという学会組織に、日本の学会組織との大きな違いを感じました。
心臓外科医の皆さんは是非精読下さい。
http://www.sts.org/sites/default/files/documents/pdf/guidelines/BloodConservationUpdate0311.pdf