San Francisco近郊のPleasantonにあるThoratec Corp.で行われたこの3日間のEducational Course。
全米の有名施設からSurgical/Cardiology Fellowが総勢40名以上集い、HeartMate II LVADを中心に、活発な意見交換が行われました。
参加してよく分かったのは、みんな分かったような顔して、実は何にも分かっていない!
Course Facultyの有名な先生達でさえ、たまに訳の分からんことを言っている!!
Case Discussionでも、治療方針を巡って、まったく意見がまとまらない!!
MCS Technologyが先行し、”Evidence”が追いつかず、どこの施設も”Experience”に頼らざるを得ない状況で、依然として"Black-Box"だらけなのです。
合併症が続いて、”他では、もっとうまくやっているんじゃないか??”と疑心暗鬼になっていましたが、他もなかなか酷い!
そのなかでも、正解がないことをちゃんと理解し、謙虚に患者に向き合っている施設の治療戦略を知ることが出来たのは、大きな収穫でした。
そして、”LVADなんて、ただ植え込めばいい!”と思っている外科医でなく、 Long-Term Visionをもった循環器内科医と議論が出来たのも、また大きな収穫でした。
まだまだ合併症だらけで発展途上なこの分野だからこそ、自分の無知を知り、謙虚に患者に向き合わなければ、と再認識しました。
次世代型LVAD ”Heart Mate III”の説明を真剣に聞くFellow達 Technologyには"Heart"が伴わなくてはいけない、なんてね!? |