Texas Heart Instituteといえば、創設者でもある大心臓外科医 Dr. Cooleyと、泣く子も黙る!?大動脈外科医 Dr. Coselliの二人が世界的に有名ですが、実はもう一人、あまり知られていない大心臓外科医がいるのです。
彼の名は、Dr. Ott。
今年で御年65歳だか66歳だかで、去年5人目だか6人目だかの孫が生まれたとか何とか、、、。
とにかく、そんなことはどうでもいいと思えるほど、彼は真にProfessionalなCardiac Surgeonなのです。
彼は1日に2〜4例の開心術を執刀します。
Fellow/Residentは開胸し、LIMAを採取し、Cannulationまでして彼が来るのを待ちます。
(ここまでMasaが懸命に頑張っても1時間弱)
彼が来て、Pump-Onして、4枝CABGの吻合を終え、Pump-Offするまで30分!!
その後、De-Cannulationして、彼は次の部屋に移っていきます、、、。
Fellow/Residentは止血を確認し、ドレーンなどを挿入し、閉胸します。
(Masaが懸命に頑張っても30〜40分)
つまり手術時間のほとんどは、要所以外でMasaがごちゃごちゃやっている時間なのです!
驚くべきは、別に彼は急いでいる様子ではない!ということです。
Scrub Nurseがモタモタしていても、大きな声を出すわけでもなく、淡々と手術を進めていきます。
再心臓手術でも再々心臓手術でも再々々心臓手術でも、、、。
何事も無かったかのように開胸し剥離し手術を進め、患者は昼前にはICUです。
Dr. Cooleyの"Simple is the Best"のPrincipleを受け継ぐ、THIの知られざる大心臓外科医のお話でした。